人生初ダイビング

ダイビング

ダイビングで初めて海に潜ったのが高校2年の8月。

当時通ってた空手道場の先輩に連れられダイビングの道具一式は貸してくれたけど、ウエットスーツはなくTシャツ短パンのみ。で教えてくれたのは耳抜きの方法だけで痛くなったら鼻を摘んで鼻を噛むようにしたら大丈夫ってことだけ教わり海に入りました。

今考えたらめちゃくちゃ危ないことでトラブルの対処方法も知らないし泳ぎも大したことない、まして海の知識はほぼゼロ。よくそんな高校生二人を海に連れてったなと今改めて思うとかなり怖い。しかもその先輩は一人でどこかに行って海中には友人と二人だけ。だけどそこは無知の若者。怖いもの知らずで初めての海中を呑気に水中遊泳してました。

その時の海中は魚がいた記憶はないですが、一面いるアメフラシとナマコ。まるで違う惑星に来たような感じ。綺麗な景色でも抜群の透明度でもなかったけど、あの時潜った時の感動と感覚は今でも覚えてて焼き付いています。あれから30年以上ダイビング続けてますがあれ以上の感動は今まで一度もないです。

そんなこんなで完全に時間のことは忘れて遊んでました。時計もないので時間の経過もわからない。なんとなくもう上がろうと思ったが帰る方向がわからず二人で一度水面に浮上。水面から見た景色は思いのほか陸地が遠くちょっと危機感を感じそのまま水面から陸に向かって泳ぎ始め、しばらく泳いでまた陸を見るとほとんど進んでない状態に気づく。今思えば水面はかなり流れてたみたい。これはやばいと思い一旦水中に入ってからなんとなくの方向に泳ぎ始めってなんとかビーチに辿り着きました。

ビーチには先輩が先に上がってて我々の帰りを待ってたけど、特に心配する様子もなくお帰り〜って感じ。

タンクの中にある空気の量がわかる残圧計(車で言う燃料メーター)を見ると限りなくゼロ。そりゃ水面をあれだけ泳いだし潜ってる時間も把握してないしそうなるでしょうと今は思いますが、当時は特に何も思わない。ダイビング事故で最も多いのがタンクの空気が無くなる事故、いわゆるエアー切れって事故です。

この時一歩間違えたら非常に危ないとこでしたがこれが自分のダイビングシーンの始まり。ここからダイビングが仕事になるなって想像もしてなかったです。

 

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