3月5日はサンゴの日らしいのでちょこっとサンゴのお話。
そもそもサンゴって何ってことですが、サンゴってのは我々と同じ動物のカテゴリーに入ります。動かないから植物って勘違いしてる方がいますが、食べるものが必要なんで動物なのです。で何を食べてるかってことですが海中に漂ってるプランクトンです。更に言えばそれだけではダメで太陽の光が必要でサンゴの表面に生息してる褐虫藻ってのが太陽光が必要でそれで光合成を作って少しのエネルギーをサンゴに与えて多くのエネルギーを海中に放出して海全体に栄養を与えてる仕組みになります。透明度が良い南の海はプランクトンが少なく海自体に栄養があまりないですが、それでも多くの魚がいるのはサンゴありきでサンゴから出してる栄養素が不可欠なんです。サンゴ自体は太陽光は必要ないんですが、この褐虫藻と共にしか生きれないから太陽が必要って思われがちだから勘違いしてる人がいるかもしれません。
ちなみにサンゴでも宝石サンゴって言われてる深海で見られるサンゴは太陽光は必要ないのでまた別物で一般的ではないです。
サンゴが生息しているエリアは暖かい南のエリアですが、適正の水温は23〜29度と位言われています。寒くなりすぎてもいダメで暑くなりすぎてもダメってことです。寒くなることはほぼないですが、台風が来なければ徐々に水温は上昇しすぎて夏のシーズンで31度前後になることはあります。短い期間なら大丈夫ですが、この水温が数ヶ月続くとサンゴの表面にいる褐虫藻が離れて行きサンゴがどんどん白化して弱っていきます。これを白化現象と言われますが、ここ最近この現象が多いです。
その原因が水温上昇。その時期に台風も発生しますがその台風がそのタイミングで来てくれれば海自体をかき混ぜて水温が一時的に下がりサンゴにとって快適な水温になりますが、台風が発生してもこちらに来ないと水温が下がることなく水温上昇が続きます。このことが一番の原因です。
なので適度に台風が来ることも環境にはとても良いこと。
でもその台風が来ると海中がごちゃごちゃかき回されてサンゴ自体も破壊することもあります。ただサンゴの逞しい生き物なので崩れた状態でもそこからまた成長したり折れたサンゴがまた離れたエリアに行けばまたそこから成長しエリア拡大したりしています。
崩れたテーブルサンゴだけどまた新たにテーブル状に成長しようとしてる様子です。こんなのを見るとサンゴの逞しさを感じます。
環境さえ整っていればサンゴは無くなってもまた成長していく仕組みなってると思います。
ただ最近の怖いニュースは30年後にはサンゴは絶滅すると言われています。その原因は一つだけではなく海洋汚染、海洋ごみ、生活排水、観光利用によるもの、温暖化、海水温上昇、台風など色々ありますがまずは多くの人が現状を知ることが大事でその中から自分達が出来ることをするしかないと思います。現状を知らないと行動も起こせない。写真を資料、ニュースで情報を得るのも良いですが出来たらシュノーケリングやダイビングで海中を覗くことをオススメします。現状を自分の目で見ることが大事だと思います。
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